ワット シーコーカムはタイ北部パヤオの人造湖「クワン パヤオ」の畔に建つ大きな寺院です。
本殿にはタイで最古で最大のラーンナー様式の大仏「プラチャオトンルアン」が祀られており、地元の人だけでなくバンコクや他の地域からの参拝客で賑わっています。
一般的にはこの寺院「ワット シーコームカム」と呼ばれていますが、地元の人からはこのお寺で祀られている大仏の名前から「ワットプラチャオトンルアン」ともよばれています。
地図
ワット シーコームカムの歴史
ワット シーコームカムは12世紀、チェンマイを中心にタイ北部を治めていたラーンナー王朝の10代目の王、ヨートチエンラーイによって建てられたとされています。
その後、この地域はラーンナー王朝と現在ミャンマーのタウングー王朝の戦争に巻き込まれました。そのためパヤオの街は破壊されこの寺院も荒廃しました。
現在のチャクリー王朝になってからラーマ5世の治世にこの寺院の修復工事が始まりました。
そして1923年に現在の本堂が完成し、翌年に完成の祝賀会が行われました。
本尊のプラチャオトンルアンです。
本尊は18mの高さがある大仏です。通常、仏像は台座の上に安置されていますが、タイ北部のお寺では地面に直接、仏像が安置されていることが多いです。
この大仏は仏像はラーンナー王朝13代目のケーオ王によって1491年から1524年の34年間の月日をかけて完成しました。
この寺院ではラーンナー太陽暦に従って毎年5月か6月にプラチャオトンルアンを祝うためにお祭りが行われ、大勢の僧侶が集まり儀式が行われます。
私のタイ人妻はパヤオ出身ですので、毎年の正月にはこの寺院にお参りに行きますが、この日、大仏の前にある祭壇を私も妻も見たことがありません。
ちょうど妻の叔父さんも一緒に参拝していたので、祭壇のことを聞くと「ああ、あれは魔除けだよ、今、新型ウイルスの問題があるからああやって魔除けをしているんだよ」とのことでした。
こちらのお堂は1948年に建てられました。
この寺院の再建にするときに予算不足の問題がありました、しかし祀られているクラバ スリウィチャイ僧侶の尽力により無事に完成することができました。
若き日のラーマー9世もこの寺院を訪れています。
妻の叔父さんが「昔は今のように道路も整備されていなかったこんな田舎にラーマ9世が来るなんてパヤオに住む人にとって、とても名誉なことなんだ」と言っていました。
もう一つこの寺院の有名なところは地獄寺、つまり、地獄を表したモニュメントがあります。
ここが地獄の門です!!!
怖そうな鬼がお出迎え!!
釜茹でじゃー!!!
磔じゃー!!!
この寺院は広く、他にもたくさん見どころがあります。
ワットシーコームカムはパヤオに来たら絶対に見逃せない場所です。
パヤオに訪れた際にはワット シーコームカムへどうぞ!!!
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