「ワット プラケオ」といいますと、バンコクにあるエメラルド仏が納められているタイ仏教の一番神聖なお寺、エメラルド寺院が有名で季節になると国王の手によって衣替えが行われます。
しかし、14世紀のラーンナー王朝時代にエメラルド仏はチェンマイにある「ワットプラケオ」に祀らていました。
地図
ワット プラケオ、チェンライの歴史
もともと、チェンライの「ワットプラケオ」は「ワットパイ」とよばれていました。
6代ラーンナー王朝クーナ―王(1355年ー1385年)の弟、マハープロムがカムペーンペットからからエメラルド仏を持ち帰り「ワット パイ」にて祀りました。
しかし、マハープロムとランナー王朝を引き継いだ7代セーンムアンマー王(1385年―1401年)のと争いが始まり、戦火からエメラルド仏を守るため漆喰に固め仏塔の中に隠されました。
その後1434年に落雷が原因で仏塔の中で漆喰に覆われた「エメラルド仏」が発見されました。
そして、「エメラルド仏」が見つかったことから「ワット パイ」は「ワット プラケオ」と改名されました。
エメラルド像を見つけた8代サームファケーン王(1389年ー1441年)は象を使ってラーンナー王国の都、チェンマイへエメラルド仏を運ぶことを決めました。
しかし、3度やっててもエメラルド仏をチェンマイへ運ぶ象がチェンライに引き返してしまうために、サームファケーン王は運ぶことを諦め「ワット プラケオ」に祀り続けました。
その後、9代ラーンナー王朝ティローカラート王(1441年ー1487年)により1468年にエメラルド仏がチェンマイへ運ばれました。
その後、エメラルド仏はチエンマイやランパーン、ラオスのルアンルアンパバーンやヴィエンチャンと渡り、1777年にバンコクのトンブリ、そして、ラーマ1世により現在はバンコクのエメラルド寺院に祀られています。
バンコクのエメラルド寺院ではご本尊のため、撮影が禁止されていますが、このチェンライの「ワットプラケオ」祀られているエメラルド仏はレプリカですので写真撮影が可能です。
なかなか近くで見ることができないので、この機会にどうぞ!
境内には博物館があります。
入場料は無料です。
なかなかユーモラスな顔をしています。
これは想像上の動物でキーレンといい日本語では麒麟(キリン)のことです。
博物館の中はこのようになっていて、いろいろな仏像が展示されています。
博物館の前にもお堂があります。
こちらの仏像にもお参りをしてきました。
チェンライのワットプラケオは市内にあるためアクセスが簡単ですのでたくさんの参拝客が訪れています。
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