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執筆者の写真somutamu

かつてタイにあった格安航空ワン・トゥー・ゴー航空

更新日:2023年5月12日

タイの観光業はGDP15%にもなる主要な産業なため南部プーケットやサムイ島、北部チェンマイ路線など多くの格安航空が就航しています。


以前タイにはオリエント タイ航空の傘下の国内線で格安航空「ワン・トゥー・ゴー航空」がありましたが、2007年9月16日にプーケット空港で着陸事故を起こし89名が亡くなったことから会社の経営実態が明らかになりました。


まず親会社のオリエント タイ航空にはパイロットの違法な長時間労働が発覚しタイ航空当局から56日の運航停止を命令されました。


その後、2008年7月にタイ民間航空局から安全基準を満たしていないことから30日間の運航と停止しなりました。


にも関わらず指摘された問題が解決されず更に30日の運航停止が命ぜられ、その後の運航管理の改善が見られたことからようやく12月から運航再開となりました。


オリエント タイ航空は経営に関しても杜撰で使用済みのボーイング747をタイ北部にはるピッサヌローク空港にポイ捨てをしエンジンを転売したとして2011年3月に脱税容疑で警察の捜査が行われました。


このような問題から2018年7月にオリエント タイ航空の業務が終了し、2021年1月5日に官報にてオリエント タイ航空の破産が発表され残された資産は法務省が差し押さえ債務者に支払われました。


先日、以前にの代理店があった場所を通りかかるとコーヒ―ショップとなっており「ワン・トゥー・ゴー航空」は存在だけでなくタイ人の記憶からも忘れ去られています。

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