タイは農業国であり、全人口の約25%が農業に従事しています。
妻の実家もタイ北部のパヤオでコメ農家をしています。
そして、ほとんどの農家では鶏を飼っています。
が、、、
この鶏、よく見ると普通の鶏を違います。
実はこの鶏が日本の軍鶏のオリジナルです。
そしてタイの農家では軍鶏を飼っていることが多いです。
実は日本の軍鶏、江戸時代に当時のタイ旧国名のシャム王国から日本に伝わったものです。
そのため、日本ではシャムから来たことに由来し軍鶏(しゃも)とよばれています。
その後、日本に伝わった鶏が改良飼育され軍鶏となっています。
オスの軍鶏の気性が激しいために、どちらか死ぬまで戦います。そのためタイでは闘鶏が行われ、戦いに勝つとの意味でタイのお寺には鶏の置物が置かれていることが多いです。
タイ語では鶏をガイ(ไก่)といいますが、この種類の鶏はガイチョン(ไก่ชน)、直訳するとぶつかる鶏、つまり戦う鶏と意味になります。
しかし、その激しい気性から軍鶏の繁殖は難しいので、市場に出回っている軍鶏肉の量が少く値段が高くなってしまいます。
ということで、鶏の写真を撮ろうとしましたが、当然のことながら鶏は逃げます。
そんな私を見るに見かねた妻のお父さんが餌をまいてくれました。
餌は主に古米や野菜くずでなどの天然素材です。
また、昼間は庭先を駆け回り、夜は野良猫や野良犬から守るために木の上で寝ます。
そのため、肉が締まっておいしく、親戚など大勢が集まるときには一羽が犠牲(食材)になります。
しかし、ブロイラーの鶏と違い、天然素材を食べ、庭先を駆け回る鍛えられた鶏の骨は固く、以前、私が軟骨をかじったところ歯が折れました。
タイでは歯の治療に保険は適用せず、治療費が8千バーツもかかりました!!!
(ちなみにタイの大卒の初任給平均は1万5千バーツです)
妻の実家では30羽ぐらいの鶏がいます(ひよこの数は多すぎて不明)、そして鶏が卵を産まなくなると、1キロ80バーツ(約240円)で売ります。
これがこの日、収穫した卵です。
この卵は妻の実家の近くの市場で30個、90バーツで売ります。
夕飯にはとれたて卵の卵焼きです。
この卵の黄身の味が濃く、何も味付けをしなくても十分おいしいです。
そして、朝食には湯煎した卵を2個もグビリと!!!
醤油を一滴たらします。
なんだか体の奥からモクモクと元気が湧いてきます。
こんな贅沢をできるのも農家だからです!!!
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