「プラサート サッ カムペーン ヤイ」は古代クメール文化を反映したシーサケートの歴史的価値の高い観光スポットです。
地図
古代クメール文化の影響を受けた城跡
「プラサート サッ カムペーン ヤイ」は長さ67mで横幅49mの長方形をした構造の建物でシーサケートでは最大の大きさで完全な形で残っている城跡です。
この「プラサート サッ カムペーン ヤイ」がいつ頃建てられた詳しい資料がありませんが、約1000年前にインドシナ半島で勢力を誇ったクメール帝国によって建てられました。
建物にはこのような彫刻が施されていることからヒンドゥー教の儀式が行われていたと推測されています。
建物に白いレンガが見えますか、これらはタイ美術局のもとに修復されたものです。
クメール帝国とは
現在のカンボジアにあたるクメール帝国は802年から1431年に存在しインドシナ半島やマレー半島の一部まで勢力のあった王朝です。
このクメール帝国は巨大な建築物をたくさん建てており有名な物としてはカンボジアのシェムリアップにある世界遺産「アンコール ワット」があります。
タイでは1220年にタイ族のシーインタラーティットがスコータイ王朝が成立するまでクメール帝国の版図にあったため現在でもクメール文化の遺跡が数多くあります。
特にシーサケートやタイ東北部イサーン地方はカンボジア国境に接しているところが多いため特にクメール文化の影響を受けた遺跡が多くあります。
このような精巧に建てられた建物があることは当時はこの付近には多くの人が住んでいたのでしょう。
それらの人々がどのような生活を営んでいたか想像が膨らむばかりです。
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