ワット ポーはタイの有名な観光地の3大寺院の一つでバンコクで最大かつ最古の寺院で、その広さは8万平方mの面積があります。
大きな涅槃像が参拝者に優しく微笑みかけています。
ワット ポーは2008年3月にユネスコのアジア太平洋地域の世界遺産に登録されました。
またワット ポーはタイで最初の大学であり、伝統的なタイ式マッサージの中心地と見なされていて、近代医学が登場する前の19世紀半ばには医学教育センターとされていました。
現在でもこの寺院は伝統医学の中心地であり、境内にはタイマッサージを受けることができ、タイ古式マッサージ学校もあります。
地図
地下鉄サナームチャイ駅から徒歩3分
拝観時間:朝8時から夜6時半まで
拝観料:200バーツ
(拝観料や開園時間には変更があります)
ワット ポーの歴史
ワットポーの歴史ははっきりしたことはわかりませんが、アユタヤ王朝のナライ大王(1633-1668)の治世中、もしくはプラペトラチャ王の治世の1688年以降に建てられたと考えられています。
ワットポーはもともとは「ワット・フォタラム」と呼ばれていました。
ワットポーはペトラチャ王(1688–1703)の治世中に拡張工事が行われたとされています。
またワットポーの南側が1688年の約4か月間に渡るバンコク包囲のときフランス軍によりフランス式星形要塞が構築されましたが、ペトラチャ王により破壊されました。
1767年ビルマ軍の駆逐に成功したタクシン王はチャオプラヤー川の対岸のトンブリに王朝を開き、ワットアルンのそばに宮殿を置きました。
そしてトンブリ王朝によってワット ポーは王室管理のお寺となり、現在も王室が管理する称号「ワット ルアン」のお寺です。
チャクリー王朝とワットポー
1782年、ラーマ1世はバンコクに遷都しワットポーの隣接した場所に王宮を建設しました。
そして1788年にラーマー1世は老朽化していたワットポーの改修を命じました。
改修には7年の年月がかかり、ビルマ軍によって破壊されたアユタヤのワットプラシーサンペットからの巨大な仏像の残骸がワットポーにある仏塔となりました。
1801年に改修が完成したとき、ラーマー1世は非常に喜び「仏陀の美しい住居」を意味する「ワット・プラ・チェトゥフォン・ウィモン・マンクラワット」と名前を授けました。
ワット ポーはラーマ3世は1832年に寺院の改修と拡大を開始し、16年7か月をかけて完成しました。
仏塔はそれぞれ高さは42メートルです。
最初の仏塔はラーマ1世がビルマ軍によって破壊されたアユタヤの大仏の残骸で建てられました。
さらに2つの仏塔はラーマ3世が父親のラーマ2世の遺灰を収めるため、もう1つはラーマ3世自身ため建てられました。
そして4つめの黄色の仏塔はラーマ4世によって建てられました。
ワット ポーの境内のあちこちにヨーロッパ人の模した石造があります。
アユタヤ王朝は中国やポルトガル、フランス、そして鎖国するまえの日本と貿易を行っていました。
そして門の横にこれらの石造は中国から貿易に来る船の船底のバラストとして使われていたものです。
ワット ポーは多くの仏像の回廊に囲まれています。
これらの仏像はチェンセーン、スコータイ、アユタヤの時代の仏像が運ばれラーマ1世により修復されました。
ワットポーはラーマ5世による近代教育システム以前は一般の人々を教育することを目的とされていました。
その目的のために、歴史、医学、健康、習慣、文学、仏教の分野を絵が壁に描かれています。
また医学の分野からタイ伝統的なマッサージに関する絵が描かれています。
小さい入口ですが、ここで涅槃物が祀られているいます。
黄金色の輝きと仏像の大きさに圧倒されます!
以前、私がタイ人の友人に「どうして、タイの仏像は微笑んでいるの?」との質問に、タイ人の友人は「人々が幸せになるように微笑んでいるんだよ!」と答えてくれました。
このお堂と涅槃仏は1832年にラーマ3世によって作られました。
高さ15m、長さ46mのこの像は、タイで最大の仏像です。
この涅槃物は釈迦が入滅した様子を仏像としてあらわしたものです。
涅槃物の足の裏は高さ3m、長さ4.5mで螺鈿がちりばめられており、それらはそれぞれ108の花、踊り子、白象、虎、祭壇など、仏教の縁起の良い図が描かれています。
ワットポーではこの建物で仏教の儀式が行われています。
金と水晶の3層の台座の上に仏像が安置され、仏像の上にはタイの権威を表す9層の傘があります。
ラーマ4世は仏像の台座にラーマ1世の遺灰を収め人々がラーマ1世と仏陀の両方にお祈りができるようにしました。
ワット ポーの境内には約1000の仏像が91の小さな仏塔が祀られている広い境内にはタイ古式マッサージを受けることができます。
ワット ポーはエメラルド寺院のようなドレスコートはありませんが、タイ人にとって神聖な場所ですので肌の露出の少ない服装で、お堂ではサングラスや帽子を脱いで参拝しましょう!
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