「ワット クラーンスアン」はサムットプラカーンにあるモン族のお寺です。
これは19世紀初期にラーマ2世が対岸のプラプラデーン地区に港を建設したため、そこに住んでいたモン族がこの地に移住したためです。
地図
BTSサムロン駅から車で20分
本堂が閉まっていたので横にあるお堂にお参りしてきました。
お堂の入口に可愛らしい猫の置物があります。
ワット クラーンスアンの歴史
19世紀初期ラーマ2世の治世はビルマ軍からの領土防衛、ベトナム軍からのカンボジア支配地域の防衛やタイ南部でのイギリス東インド会社との関係悪化など常に国際関係で緊張した情勢でした。
そのため、ラーマ2世はバンコク防衛のためサムットプラカーンにモン族の長、チャオプラヤ―マハヨタにプチャオサミンプライ砦の建設を命じました。
砦が完成後ラーマ2世はチャオプラヤ―マハヨタにモン族部隊の管理を命じ1817年に「ワット クラーンスアン」を建設しました。
建設当初、村人はモン族が建てたという意味でモン語で「ワット ペーモン」とよばれていました。
その後、村人たちはお寺の東側に果樹園をつくったことからお寺の名称も「ワットクランスワン」と改められました。
お寺の近くにモン族の神様が祀られているプチョ サミンプライ神社があります。
こちらがご本尊です。
この神社のサミンプライとはモン族の貴族の称号の意味があります。
今は駐車場となっていますが、古い大砲がチャオプラヤー河に向いています。
19世紀初期にタイの国際関係が緊迫した状況だったのかこの大砲を見るとわかるような気がします。
神社から少しあるくとプチャオサミンプライ砦跡があります。
こちらの砦跡には人が住んでいるようです。
現在、砦があった場所は病院となっており、砦跡の建物は警備員の宿直室となっています。
写真を撮っていると警備員さんから「遠慮せずに写真を撮って」と笑顔で言ってくれました!
「ワット クラーンスアン」はバンコクからも近く歴史散策をするのにはいいかもしれません。
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