王が見ることが叶わなかった涅槃仏:ワット プラノーン
- somutamu
- 2 日前
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タイ北部プレーにある「ワット プラノーン」は長い歴史と王が見ることができなかった涅槃仏があることで知られており、タイ仏教局によるとお寺は1320年に建てられたとされています。

地図
王が見ることが叶わなかった涅槃仏
昔、この地域の部族国家で覇権を争っていたころ、
プレーを治める王がこのお寺にあった古い涅槃仏を盗賊から盗難を防ぐために大きく美しく飾った涅槃仏で覆うように命じました。
しかし、そのときビルマ軍が侵攻を開始したため、街の人々は森へ避難し王はビルマ軍を迎え撃つために新しい涅槃仏への儀式を行う暇もなく戦場へ赴きました。

この戦いで王はビルマ軍の撃退に成功しましたが、命じた涅槃仏を見ることなく戦場で亡くなってしまいました。
無念に完成を見ることができなかった王のために残された王妃はその意志を継ぎ「ワット プラノーン」の仏塔や寺院の建設を行い完成させました。

その後、長い年月が過ぎお寺や涅槃仏のことは忘れさられ深い森がこの地域一帯を覆うようになりました。
そんなある日、森に果物がたくさん成っていることを見つけた商人達が森の奥に入って行くと古いレンガの塀を見つけました。
商人達はこの古いレンガは廃墟になったお寺ではないかと思い、村に戻ってそのことを村人達に話しました。

商人からその話を聞いた村人が森の奥に入っていくと、そこには大きなマンゴーの木が涅槃仏を守るかのように覆っていました。

その様子を見た村人たちはすぐにお寺の修復にかかりました
その修復中にお寺の名前が「ワット プラノーン」で涅槃仏を完成させた王妃の名前が刻まれている古い石碑が見つかりました。

優しい表情を浮かべる涅槃仏を見ていると王妃が亡き夫の願いを叶えるために精魂込めてお寺の建設が行われたことがわかる気がします。
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