「ワット スアンターン」は1412年にカーオ王国12代パヤ―プーケン王のパトゥンマワディ チャヤ王女によって建てられた600年の歴史を持つ寺院です。
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ナーンナコーン空港から車で8分
白い服の神により鋳造されたご本尊の伝説
1450年ナーンの街はラーンナー王国9代ティローカラート王(在位1442年ー1487年)の包囲を受けカーオ王国15代ケーンターオ王が逃亡したことにより王国は滅亡しました。
そして無血開城し音楽を鳴り響かせ行進してくるティローカラート王の軍勢をナーンの街の人々は歓迎しました。
こうして歓迎を受けたティローカラート王はカーオ王国の貴族から金色の立派な仏像をつくりこの勝利を永久的に残すべきとの提案を受けます。
ティローカラート王はこの提案を喜んで受け入れ高さ4,1mの仏像をつくるためにビルマ人やシャン族、ラーンナー王国の職人が集められました。
そうして金の鋳造を行いましたが、何度やってもうまくいきません。
そんなとき作業場にどことなく現れた白い服を着た見知らぬおじいさんが金の鋳造に成功しました。
こうして仏像ができあがるとティローカラート王は幸運を呼び込む祈りを捧げる盛大な功徳の儀式が行われました。
しかしこの白い服を着た老人は姿を消し、二度と人々の前に姿を現すことがありませんでした。
昔からナーンでは人々は困ったときに神様が助けに降りてくると信じられていることから、この仏像をトンティップ・ブッダとして名付け神聖なご本尊として祀りました。
本堂の後ろに仏舎利が納められている仏塔が建てられています。
1914年にナーン王国12代スリヤポンパリットデート (在位1894年ー1918年)により修復が行われました。
現在でもトンティップ・ブッダは4月に行われるタイのお正月のソンクラーンでは清めの儀式が厳かに行われています。
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