東南アジアのコーヒーといえば、「ベトナムコーヒー」やインドネシアの「マンダリン」や「ジャワコーヒー」、ジャコウネコの糞から作られた高級コーヒー「コピ ルアク」などを思う浮かべる人が多いと思います。
あまり知られてはいませんが、実はタイ北部でもコーヒー栽培が行われています。
そのため、チェンマイやチェンライなどタイ北部に行きますと「ドーイ チャーンコーヒ」の看板をよく見かけます。
ドーイ チャーン コーヒーが作られるまで
この「ドーイ チャーンコーヒー」の歴史はベトナムやインドネシアと比べると浅く、1987年に栽培が始まりました。
コーヒー栽培が始まるまでタイ北部、ミャンマー、ラオスは「黄金の三角地帯」とよばれ麻薬の原料となる「ケシ」栽培が行われていました.
この地域での麻薬の生産量はすさまじく、一時は世界のヘロインの35%を生産量がありました。
また、この地域は国境が3ヶ国にまたがっており、警察の取り締まりが難しかったです。
そして、この地域では麻薬王の「クン サ」が支配しており、その強大な力のためにタイ、ミャンマー、ラオスの警察は手も足も出せませんでした。
この状況に対して1980年代中頃からタイ政府は軍や警察を動員して麻薬撲滅作戦を実行し、ケシ畑を焼き払いました。
しかし、ケシ栽培で生計を立てていた農家の生活が困窮しました。そのためケシ畑を焼き払われても再びケシ栽培をしてしまいます。
そのため1997年、前国王のラーマ9世の母親シーナカリン王太后が財団を設立し、その地域の農家の救済のためにケシに代わる作物としてお茶やコーヒー栽培が始まりました。
そして、「ドイ チャーンコーヒー」ができました。
この「ドイ チャーンコーヒー」、チェンマイ空港やチェンライ空港の売店で販売されています。そして、多くの外国人観光客がお土産として「ドイ チャーンコーヒー」を購入している姿をよく見ます。
また、日本の航空会社が日本発ーバンコク便でもタイ旅行の雰囲気を味わってもらうために、機内サービスで「ドイ チャーンコーヒー」を提供していました。
バンコクでも外国人が多く住む地域にあるスーパーやデパートでも「ドイ チャーンコーヒー」を販売しており、最近では通信販売でも簡単に購入できます。
で、気になる「ドイ チャーンコーヒー」の味は?
コーヒーなのに甘い!!!
と独特の味です。
私もこの独特の味にハマり、毎日「ドイ チャーンコーヒー」を飲んでいます!!!
(今も「ドイ チャーンコーヒー」を飲みながら、このblogを書いています!)
そして日本へ一時帰国する前にコーヒー好きの友人たちからお土産に頼まれます。
また、バンコクでもBTSプロンポン駅の下に「ドイ チャーンコーヒー」のお店があります。
ドイトンコーヒー
また、タイ北部で栽培されている「ドイトンコーヒ」もあります!
タイ語で山は「プーカオ」(ภูเขา)と言いますが、タイ北部では山のことを「ドーイ」(ดอย)と言います。
つまり、の「ドイトンコーヒー」は栽培している山が違うだけで「ドイ チャーンコーヒー」と味も品質も同じです。
この「ドイトンコーヒー」も外国人が多い地域のスーパーで簡単に手に入ります。
またバンコクにも「ドイトンコーヒー」のお店があります。
タイ産コーヒー、コーヒー好きな友人へのお土産としてどうぞ!!!
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