チェンマイの古刹「ワット ロークモーリー」はチーク材による美しいラーンナー様式のお堂が有名なお寺です。
地図
本堂にはチーク材がふんだん使われています。
タイはチーク材の輸出国で特に北部ではチークの植林が盛んに行われています。
チーク材は硬く耐久性、病害虫にも強く耐水性に優れていることから船の甲板などに使われ、生産地のタイ北部ではチーク材で建てられた家をよく見ます。
こちらがご本尊です。
ワット ロークモーリーの歴史
「ワット ロークモーリー」がいつ頃建てられたかの詳しい記述がありませんが、1367年にラーンナー王国6代目のクーナー王が領内での仏教布教のために隣国のスコータイ王国の高僧を招こうとしました。
しかし、招きを受けた高僧は高齢のため行くことができないために、代わりに10人の弟子をラーンナー王国へ派遣しました。
ラーンナー王国に到着した10人の弟子たちは「ワット ロークモーリー」に滞在しながら領内の布教活動を行いました。
1528年ラーンナー王国12代目のケートクラオ王は「ワット ロークモーリー」に大きな仏塔とお堂を建てました。
しかしながら、ラーンナー王国の内紛と諸国との戦争のため王国は疲弊し、1579年にラーンナー王国はビルマの支配下とされてしまいました。
ビルマの支配下でラーンナー王国の多く寺院は焼失しましたが、チェンマイを管理したサヴァッティン ラタマヨンガヨール総督の保護により「ワット ロークモーリー」は被害を免れました。
そして、ビルマの支配下でも「ワット ロークモーリー」はラーンナー王室とって重要なお寺となりました。
その後、20世紀中ごろチェンマイ王家によるラーンナー王国はタイ王国に併合され1959年に「ワット ロークモーリー」はタイ政府美術局により国の史跡登録がされました。
約500年前に建てられた仏塔の前に仏像が祀られています。
仏像の左右にトントーとよばれる作り物の木も祀られています。
これは仏陀が悟りを開いたインドのブッダガヤにある菩提樹を表しています。
「ワット ロークモーリー」は落ち着いた雰囲気がありチーク材で建てられた本堂や歴史のある仏塔をゆったり見ることができます。
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