現在は小国となってしまったカンボジアですが、9世紀から15世紀にアンコールワット遺跡に代表されるクメール王国の最盛期には北はラオスからミャンマーの一部まで広大は領土をもつ王国でした。
そしてカンボジアからタイランド湾の対岸にあるベッチャブリーの「ワット カムペーン レーン」には最盛期のクメール王国の面影を残しています。
地図
拝観時間:朝7時から夕方5時まで
(時間変更があります)
ワット カムペーン レーンの歴史
「ワット カムペーン レーン」はクメール王国ジャヤ―ヴァルマン7世(在位1181年ー1218/20年)の治世に建てられたとされています。
ジャヤ―ヴァルマン7世の政治能力は素晴らしく当時の東南アジアでの最大の領土を持ち隣国との戦争で荒廃した国内を復旧させました。
またジャヤ―ヴァルマン7世は仏教により国内を統治する考えから多くの寺院が建てられました。
しかしジャヤ―ヴァルマン7世の崩御後にクメール王国の勢力も陰りが見え始め1220年にはタイ中央部でタイ族のシーインタラーティットを王とするスコータイ王朝が成立しました。
その後時代は1351年にラーマティーボーディー1世によるアユタヤ王朝が成立しスコータイ王国やクメール王国を版図に組み入れました。
アユタヤ王国の時代に寺は改修され「ワット カムペーン レーン」と命名されました。
以前にカンボジアのアンコールワット遺跡に訪れた際にその巨大さと荘厳さに息を飲みましたが、アンコールワット遺跡のあるシェムリアップから遠く離れたペッチャブリーまでクメール王国の影響があったことに驚くばかりです。
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